旅行会社社員の秋休み~カンボジア編~

旅行会社社員の秋休み~カンボジア編~

世界遺産アンコール遺跡へ

 あるテレビ番組を観たのをきっかけに興味が沸き、ふとカンボジアへ。
カンボジアは言わずと知れた世界遺産「アンコールワット」を中心に数々の遺跡があり、
近年、日本人には堂々の海外旅行人気国になっておりますが、果たして何がそんなに日本人を引き付ける魅力なのか?知りたい。そんな思いも抱きながら日本を発ちました。
11月ということで日本は寒かったので到着後、晴天と温かさに感動。この時期のカンボジアは日本の夏のような気候です。
 カンボジアにはアンコールワットをはじめ数百以上の遺跡があり、いまだ発見されていない遺跡も数々、存在するとされています。

遺跡巡り

 まずは遺跡を巡ってみることに。チケット販売所は遺跡ごとに併設されてはおらず専用の料金があり、そこで自身にあった日数のチケットを購入します。このチケットでシェムリアップ周辺の遺跡を廻る事ができます。テレビや雑誌では何回も見た事はあったものの、実物を目の前で見てみると、迫力、雰囲気に圧倒され、カンボジアの歴史については詳しくはありませんが、なんとも言えない感情が込み上げてきました。

シェムリアップの夜の景色

 到着も遅かった為、この日はアンコールワット、バイヨン、タ・プロームを観光し、宿を探しに。シェムリアップには遺跡群の観光以外にも「パブストリート」と呼ばれる飲食店が並ぶストリートがあります。近年、観光業はシェムリアップにおいて大きな経済効果をもたらしているそうで何と言ってもこの通りのハイライトは夜。昼間のカンボジアとは違う別の一面を見る事ができます。

 

夜のネオン街

 様々な種類の飲食店が並び様々な国籍の人々が夜のネオン街の中、音楽が流れており、道では人種を問わず踊っている人がいたり、遺跡観光とは別の素晴らしい世界を作り出しています。私はこの近くに宿を取ることに決め、夜のカンボジアを堪能しに。「私が宿を始めた5年くらい前はこの通りにはお店は一切なかった、ここ近年の急成長はすごい。」と宿のオーナーは言っていました。アンコール遺跡群がどれだけシェムリアップひいてはカンボジアの経済発展に貢献しているのか、この国における観光業の重要性を感じました。

 

ベン・メリア遺跡

 翌朝、散歩を兼ね、ゲストハウスのオーナーに勧められた近くの食堂に朝食をとりに。その店は「ミーケウシェムリアップ」という店。とても活気があり、既に満席に近い状態。わざわざ遠方から朝食をとりに来る方も多いという人気店だそうです。
 朝食をとった後、この日はアンコール・ワットからおよそ50㎞離れているベン・メリア遺跡へ。交通手段はトゥクトゥクで1時間半程かかります。補装されていない道を長時間移動するので少し体にきつい部分もありますが、車と違って窓がありませんし、開放感がありその分景色も見渡せ、兎に角風が気持ち良い。日本でも乗る機会は滅多にないと思いますので移動の際はトゥクトゥクがお勧めです。
 この遺跡は日本の某有名監督の映画のモデルになったのではないかと噂されている遺跡でもあります。長い時間を経て遺跡と木々が融合されいるこちらの遺跡は、アンコールワットの遺跡群とはまた一味違う雰囲気を持っています。

「伸縮する湖」

 そしてこの日もう一箇所、訪れた場所がトレンスアップ湖。シェムリアップ中心部からベンメリアへの道中、いくつもの高床式の家屋があり気になっていたのですが、その要因はこの湖にあり、この湖は乾季でも琵琶湖の3~4倍もあり雨季には10倍程の大きさにもなることで
「伸縮する湖」と呼ばれ東南アジアで最も淡水魚の種類が多いとされている湖です。漁業が盛んで、湖上には多くの水上家屋が立ち並んでいます。
 私が訪れた際は水上家屋の足部分がだいぶ見えていましたが水量が多い時期はそこまで水が到達すると思うと自然の不思議を感じました。またちょうど雨季があけ、本来であればもっと水量が多い時期のはずなのですが幸か不幸か例年よりも今年は降水量が少なく異常だ、と現地の方は話していました。

カンボジア随一のリゾートエリア、シアヌークビル

 シェムリアップから次に向かった都市はシアヌークビル。
あまり聞きなれないカンボジアの都市ですが、近年リゾート開発が進み注目されているカンボジア随一のリゾートエリアです。

日本からは移動に少々難があり、その点も知られていない理由かもしれません。

シアヌークビルへの主な交通手段としてはプノンペンから5~6時間かけバスで移動、またはシェムリアップ国際空港からシアヌーク国際空港へのカンボジアアンコール航空が1日1便、運航しており1時間程で移動することができます。 私は飛行機を利用し移動をしましたが、空港に到着すると、、、3時間遅延、、、前回インドで鉄道を利用した際は9時間の遅れ。

こういった予定通りにいかないことも旅の醍醐味なのかもしれません。シアヌークビル国際空港は街から20km程と少し離れており、空港付近には車もあまり通らないので 街までの移動は空港の駐車場に待機しているタクシー利用が一般的です。

 

『My Country My Beer』

フライトの遅れの影響もあり市街へ到着したのは夕方になりました。シアヌークビルには7つのビーチが点在しており、ビーチごとにそれぞれの特色があります。今回、私が宿泊拠点としたセレンディピティビーチ、こちらはビーチ沿いにレストラン・バーなどが並んでいるバックパッカーに大変人気なビーチとして有名です。
 夜になるとビーチ沿いのレストランで食事をする人々で大変賑わいます。砂浜にテーブルが並べられ海を眺めながらゆっくりした時間を過ごすことができます。食事はバーベキュータイプのお店が多く、説明が遅れましたがカンボジアはビールも非常に安い料金で飲めます。
日本円で缶1本約50円、ビーチ沿いのレストランでもジョッキ1杯が100円程で飲めます。
アンコールビールというカンボジアのビールなのですが商品のキャッチコピーは 『My Country My Beer』だそうです。 笑ってしまうくらい街の至る所にアンコールビールの看板があるので、是非この地を訪れた際はご試飲下さい。レストランは大体12時くらいで終わってしまいますが、バーなど深夜まで営業している店もあるので夜中まで楽しめるビーチです。

フランスの植民地時代の名残り

 昨日、夕方ついたということもあり、翌日は朝の海を眺めたくなり散歩がてらビーチへ。 結局、このままホテルに戻らず、1日のほとんどをビーチで過ごすことになります。


 朝のビーチは私が見た昨夜の賑やかな雰囲気とはうって変わり、穏やかなビーチに。
お腹も空いていたので、早朝から何件かだけ営業しているビーチ沿いの店で朝食を頂くことに。こちらで頂いたフランスパンが私は大変気に入ってしまい、翌日も来ることになります。
 あまり想像がつかないかもしれませんがカンボジアはフランスパンが有名です。これはカンボジアがかつてフランスの植民地だったという歴史があり、この地にこのような形で根強く残っているのでしょう。
 お昼頃に一度ビーチを離れシアヌーク中心部にあるプサー・ルーというマーケットを散策しに。マーケットまでの移動手段はバイクタクシー。安くてオススメです。このマーケットは現地の方々で賑わっており、露店のほとんどは衣類や雑貨がメインですが海が近いということもあり魚介類もたくさん並んでおり活気を見せていました。安い値段で水着やTシャツなどが現地調達もできます。 そしてこの日が最後のシアヌークの夜。楽しい時間はあっという間に終わってしまうものです。

プノンペンからシアヌークビルへ移動

 翌日、この地を去る移動手段にはバスを使いました。

シアヌークビルからプノンペンまでの所要時間は約6時間です。 シアヌークへのメインの移動手段はシェムリアップからの飛行機、プノンペンからシアヌークへの飛行機はありません、その為プノンペンからのバスが移動手段の中でも主に使われる方が多いと思われます。料金も安く片道日本円で\1,000くらいです。シアヌーク市内にバスターミナルがあり、そこで直接予約もできますが、ほとんどのホテルで予約ができるようです。

私も利用したホテルのスタッフに依頼をしました。
 私達が観ているテレビや写真を通してだけではわからない。 普段過ごしている日本とは違う、何か得るものがきっとあるはずです。実際にその地を訪れて感じてきてみてはいかがでしょうか。 きっかけなんて些細なことから。です。

 

1ヵ月後のシェムリアップ行き航空券を 検索してみる。


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