当然ではありますが、海外旅行先では言葉や文化・食事や環境など、あらゆる点が異なります。
そういった「違い」を楽しむことが海外旅行の醍醐味ですが、治安など不安に思われる方もいると思います。
今回は、海外旅行の不安をどう解決するべきか、解説します。
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やっぱり一番の不安は治安
旅慣れていても一番不安なのはやっぱり治安。
日本と比べて海外では、軽犯罪率や傷害事件などの確率は基本的に高めです。
※2023年にオーストラリアに本部がある経済平和研究所(IEP)が発表した「世界平和度指数」(世界各国の平和度合いを数値化されたもの)によると、日本は9位なので、日本は国際的に見て非常に治安の良い国です。
日本と同じように過ごしたり振舞っていると、軽犯罪のターゲットにされてしまうことも。
ここでは、ケースごとに対処法を解説していきます。
スリ・置き引き
海外旅行中、日本人が一番被害に遭うのがスリや置き引き。
日本ではやりがちなこれらの行為は、気を付けてください。
これらの行為は「私の荷物・所持品を盗ってください」と言っているようなもので、絶対にNGです。
基本的な対策として、財布は小分けにした上で、大きい額面の紙幣(多額の現金)は持ち歩かないようにしましょう。
財布を小分けにしておくことで、万が一盗られた際の被害が少なくなります。
また海外のほとんどの国ではキャッシュレス化が進んでおり、大きい額面の紙幣を使う機会は多くありません。
現金を多く持ち歩かず、クレジットカードで支払いを済ますようにしましょう。
なお最近は下記のように、スリの手口が巧妙化しています。
・1人が地下鉄乗降時にドアを塞ぎ、困っている隙に残りのメンバーが物を盗る
・「道案内をしてあげる」と声をかけられ、対応している間に残りのメンバーが物を盗る
・電車やバスの中でグループに囲まれ、一斉にバッグやポケットの中に手を入れられる
・私服警察官を装い財布やパスポートの提示を求め、その隙に現金を抜かれる
他にも大使館や外務省などのホームページで、実際の被害事例や手口が公表されていることもあります。
情報と知識は身を守る盾になります。必ず事前に確認しておきましょう。
性犯罪
女性の懸念点である性犯罪も、海外旅行における不安の一つ。
被害に遭わないためにも、下記の事項に気を付けましょう。
露出の多い服装で出歩いていると、「誘っている」と曲解をされる恐れがあります。
また親切な人に声をかけられ、食事や家についていったら態度が急変、被害に遭ったという事例もあります。
最近はSNSでも情報収集が出来るようになりましたので、参考程度に情報収集しておきましょう。
デモやストライキ、テロ
あまりない事例ですが、暴徒化したデモやストライキ、そして一番怖いのがテロ。
特に治安の悪い国に行く際や、過去テロの被害が出た地域に行かれる際は、不安になることと思います。
まずデモやストライキに関しては、その場に居合わせても近寄らないことが第一。
日本では暴動等が滅多に起きないため、物珍しさや怖いもの見たさで近寄ってしまう人が多いとか。
巻き込まれて思わぬトラブルや怪我・事故になる可能性が高いので、絶対にやめましょう。
続いてテロに関してですが、公安調査庁のホームページにて詳細に解説されています。本稿で紹介するには長くなってしまうので、気になる方はこちらからご覧いただけます。
なお、出発前に外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録することで、最新の海外安全情報をメールで受け取ることが出来ます。
ある程度心構えが出来ますので、登録することをおすすめします。
言葉やコミュニケーションの不安
「英語が話せないし聞き取れない」、「相手に通じなかったらどうしよう」と不安を感じる方も多くいると思います。
かくいう筆者も、高校英語レベルの会話が出来るか出来ないか、くらいの英語力しかありません。
解決策としては、下記のものがあります。
google翻訳などの翻訳アプリをスマホに入れておくと、地図やレストランのメニュー等の分からない単語を調べることが出来ます。
個人的におすすめなのは「DeepL」という翻訳サイトで、google翻訳より精度が高いです。(個人の感想です)
今はKindleなどの電子書籍で、海外旅行向けの英会話フレーズ集のような本もたくさん出版されています。
本を持ち歩くと荷物がかさばるので、不安であればスマホやタブレットに入れておくとよいでしょう。※インスタグラムでは英会話フレーズを紹介しているアカウントも多数あり、そちらも参考になります。
なおコミュニケーションを取る上で注意したい点が、ハンドジェスチャー。
ピースサインや手を振るサイン、OKサインなどは国によっては相手を侮辱したり不快にさせるような、日本とは異なる意味を持つものがあります。
事前にネットやSNSなどで、行く予定の国や地域の風習などを知っておくと吉。(筆者は何で地雷を踏むか分からず不安なので、ハンドジェスチャーは極力控えてます)
飛行機にちゃんと乗れるか不安
「搭乗カウンターがどこか分からない」、「搭乗の手続きや流れが分からず不安」。
当社でもたまにお問い合わせ・ご意見いただくお悩みです。
夜行バスや新幹線と違い、色々な手続きを踏まえる飛行機は、はじめは誰だって不安だと思います。(筆者もはじめて1人で国際線に乗った時は、前日から不安と緊張ばかりでした)
少しでも不安を取り除くために、下記の事を意識してみてください。
飛行機に乗ったことがないという方は、出発の2時間半前には空港に到着しておきましょう。(国内線の場合はもっと遅くていいです
「早すぎる」と思う方もいると思いますが、利用する空港や航空会社・時期(特にGWや年末年始)によっては、早い時間からチェックインカウンターや保安検査場が混んでいることがあります。
また航空会社により、利用するターミナルが異なります。(成田・羽田はやや注意⚠)
(私の友人のように)間違ったターミナルに搭乗受付終了間際に到着し、フライトに乗れなかったということがないよう、Eチケット控えや航空会社のサイトなどで事前に確認しておきましょう。
機内でのお楽しみの1つであるアルコールですが、機内では気圧の関係で地上より酔いやすくなります。
ご当地ビールや各国のカクテルなどを存分に楽しみたいところですが、飲みすぎには要注意です。
物価などのお金に関するお悩み
円安や燃油サーチャージの高騰、各国の物価高などにより、海外旅行にかかる費用は年々増加しています。
少しでも出費を抑えるために、下記のことを意識してみましょう。
LCC(格安航空会社)はその名の通り、運賃の安さが魅力。
航空会社によりますが、燃油サーチャージがかからないケースがほとんどなので、お得に海外に行けます。
また第三国を経由して目的地に向かう経由便は、直行便に比べて運賃が安くなることがほとんど。
目的地まで時間はかかりますが、旅行日数に余裕があれば経由便も視野に入れてみましょう。
なお当然ですが、長距離のフライトになればなるほど、燃油サーチャージは高くなっていきます。
日本から近い韓国・台湾・フィリピンなどは週末のお休みでも行ける距離ですので、当社でも人気です。
上記の国は比較的物価も高くない国なので、食事やアクティビティなども大きな出費にはなりにくいのはうれしいところ。(基本アジアは香港とシンガポール以外はお財布にやさしいです)
日本人が大好きなハワイや、憧れのアメリカ本土やヨーロッパなどは、円安と物価高が相まって何をするにもお財布が悲鳴を上げます。
「朝ごはんは日本から持ってきたインスタント食品で済ます」、「無料の美術館巡りをしてみる」など、ある程度どこかで妥協することも時には大事です。
まとめ
今回は、海外旅行時の不安に対する対処法について解説しました。
今は昔と違い、ネットやSNSで簡単に情報収集が出来るようになり、分からないことや不安な事はある程度事前に知っておくことが出来ます。
何も知らないのと、ある程度知識があるのとでは全く違います。
今回の記事も、旅行時の参考になれば幸いです。