旅行会社社員の旅行記 ~ドイツ・ポーランド編(前編)~
■まえがき
今夏の旅行はドイツとポーランドへ。
1月頃にLOTポーランド航空がセールを行っていたため
成田発着便を初めて利用してみました。
■初日
成田22:50発と、仕事終わりで使うにはちょうど良い時間です。
機内は7割方ポーランドないしヨーロッパ系の方が多く、日本人の
割合はそこまで多くありませんでした。片言の日本語案内がありますが
日本人のCAは見た感じ不在の様子でした。
とはいえ特に不自由無く、機内サービスも日本語対応作品(字幕・吹替)も
そこそこありました。機内食も美味しかったです。往復ともほぼ定時運行で、
価格を考えると十分満足なものでした。
最初の目的地はドイツ第二の都市ハンブルクです。
豪華な市庁舎が目を引きますが、聖ペトロ教会のタワーから見ると程よく上から
見下ろすような形となり全景を望むことができます。
近くには運河が流れ、カモメが舞う姿は港町そのもので絵になります。
昼食後ハンブルクの観光はそこそこに、ICEで昨年新たに世界遺産に登録された
「シュヴェリーン城」へ。北のノイシュヴァンシュタイン城とも呼ばれ、装飾が
華やかな城になっています。それもそのはず、モデルとなったのはフランスの
シャンボール城とのこと。確かに言われてみると面影が垣間見えます。
このお城、州議会の議事堂にもなっているので、議会の時は見学ができないので
要注意です。
■2日目
翌日は再びICEに乗ってハノーファーへ。
ローカル線に乗り換え最寄り駅から徒歩20分程、一路マリエンブルク城を目指します。
こちらは現在改修工事中とのことで内部へは入ることができませんが山上に聳える様は
まさに「中世のお城」のイメージそのまま!ハイキング感覚で登山開始です。
お城までは遊歩道が整備…されているはずでしたが倒木や茂った木々が行く手を
阻みます。工事中とあってかしばらく徒歩での訪問者はいなかったのかもしれません
(山上には駐車場があり多くはマイカー客です)
閉鎖されてはいるものの、地元の方か犬と散歩に来る方や広場でくつろぐ親子など
平日ながら以外と賑わっていました。
帰りは来た道とは反対側の道を下り、ふもとのバス停から路線バスでハノーファー
まで戻り、列車の時間まで市内をぶらり。
まるでお城のような市庁舎。池に映る姿も絵になります…
午後には首都ベルリンへ移動します。
一旦地下鉄で宿に荷物を置いて、再度市内へ。
今回、ドイツの旅でとても便利だったのが「Deutschland-Ticket」です。
ドイツ国内の特急を除くほぼ全ての公共交通機関で使えるサブスクで、
地下鉄・バス・トラム・快速含む普通列車が全て使える便利なものです。
58ユーロと安くはないですが、頻繁に公共交通を使う場合や滞在日数が
長い場合、複数都市を周遊する場合には、都度切符を買う手間も省けて
オススメです。
6月だと21時頃までは明るいので、ブランデンブルグ門と国会議事堂周辺を
散策します。このあたりは遅い時間まで観光客も多く賑わっていました。
本場のビールも飲んでみましたが、日本のものより薄め?なのかさっぱり
していて飲みやすかったです。
■3日目
翌日、日帰りでライプツィヒへ
こちらもベルリンと同様、旧東ドイツの主要都市です。
まずナポレオンとの戦いでの勝利を記念して建てられた諸国民戦争記念碑に
訪れました。写真だと分かりにくいですがかなり大きく約90mありビルだと
約25階分に相当します。
外壁のレリーフや内部の彫刻も見事の一言。
像は皆俯き気味で、戦死した仲間を弔うような表情…
中央の大きなホールに立って見上げると、荘厳な空気が広がります。
午後は街歩き
これまでの街でもそうでしたが、どこの市庁舎も本当に立派な建物で、お城や
宮殿かと見紛うばかり。ここライプツィヒには新旧2つの市庁舎がありますが、
ルネサンス建築の旧市庁舎、どちらも見応えのある建物でした。また、バッハ生誕の地
ということでトーマス教会前にはバッハの立像、教会内にはお墓もありました。
ライプツィヒ中央駅はヨーロッパ最大の面積を誇る巨大な駅で、ホームだけで20番線以上あります。そしてその一番端には駅の歴史資料館となっており、SLなど貴重な古い列車の展示もありました。
■4日目
ドイツ最終日はベルリン郊外の「ザクセンハウゼン強制収容所」を訪問しました。
以前ルワンダ虐殺の舞台となった学校や教会を訪れて以来のダークツーリズムです。
門には「ARBEIT MACHT FREI」(労働は自由をもたらす)の一文が。
ナチスドイツが管理していた収容所ではポーランドのアウシュビッツが有名ですが、ここにも高い壁と監視塔に囲まれた巨大な収容施設が残っており、内部は当時の資料や施設の一部が保存され歴史を学ぶことができます。中にはガス室や人体実験を行っていた部屋なども残っており、ひんやりとした何とも言えない空気が立ち込めていました。
正直見ていて楽しいところではありませんが、二度と過ちを繰り返さないためにもこういった施設へは定期的に訪れるべきだと実感しました。
午後はベルリンに戻って、名物のドネルケバブを片手にベルリン大聖堂やテレビ塔など中心街と、ベルリンの壁の一部をストリートアートを施されたイーストサイドギャラリーを散策しました。
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